GRN Powerful Batteries:5人のドラマーが創り出す革新的ユニット

こんにちは、Gorin Music Studioの神保 慎一郎です。

このブログではスタジオの様子や私神保が何を考えているのか?

どんな経験をしてきたか?

今何考えているのか?

そんな日記的なブログです。

どうぞお楽しみください。

バッテリーズの特徴と多様なグループ編成

ユニークな5ドラム編成の誕生

今回はGRN Powerfull Batteries(ゴリンパワフルバッテリー)の話です。

それは何?これはGorin Music Studioの生徒さんのドラムユニットです。

普通バンドの場合、ドラマーは一人です。

バッテリーズは5人です。

5人のドラムとギターベースとキーボードとボーカルの編成です。

ポップスやロックを演奏します。

5人のドラマーは生徒です。

ドラムの演奏はアレンジしています。

5人がずっと同じことを演奏するわけではないです。

5パートのドラムが存在します。

これがさらにいろいろあって、、、

今まで存在したバッテリーズは小学生のドラムばかりの「ちびっこバッテリーズ」、女の子ばっかりの「オトメバッテリーズ」、超難解プログレッシブロックの変拍子ばかり演奏する「プログレバッテリーズ」、EDMやダンスミュージックばかり演奏する「ダンスバッテリーズ」、和太鼓との共演の「和太鼓バッテリーズ」です。

他にもボツになったのは「バスケバッテリーズ」とか、、

それぞれのバッテリーズでいろんな曲を演奏してきました。

電子ドラムの革新的活用法

メロディ楽器としての電子ドラム

個人的に面白かったのはちびっこバッテリーズで演奏したPerfumeですかね。

ちびっ子のドラム以外に電子ドラムを使って演奏をしていました。

これ、やっているところほとんどないと思いますが、、どうやってやるか?

そもそもGorin Music Studioは電子ドラムを推奨していません。

正確に言うと、生ドラムを演奏する事を前提にするならば電子ドラムはNGです。(その辺りの詳しい話はまた別の機会にでも。。)

そのNGのドラムを使う?

はい、ただドラムセットとしてではないです。

演奏技術の革新

メロディ楽器として使用します。

やり方は、、、まずパッドに音階を当てはめていきます。

ドラムで言うとスネアドラムにあたるパッドを”ミ”にしてハイハットのパッドを”ソ”にして、、とかです。

それをスティックで叩いて演奏します。

パートとしてはシンセベースだったりキーボードの打楽器系の音だったりします。

「そんなんベースやキーボードでやればいいじゃん」

はい、そうなんですけど、、人間では演奏不可能なフレーズとかあります。

早くて細かいフレーズがずっと続くとか、、レコーディングとかでは機械で打ち込んだりするようなフレーズです。

これらのフレーズをLIVEで演奏する場合はシーケンサーを回します。

シーケンサーとはフレーズなどを打ち込んで再生させる機械の事です。

いまではPCやスマホでシーケンサーの役割を担います。

フレーズを機械に打ち込んでおいてその音源を流しながらそれに合わせて生演奏します。

バッテリーズではそれをシーケンサーではなく電子ドラムで実際に人間が演奏するというスタイルで演奏しました。

例えば、、、、ドレミファソラシドを右左足左右右左左ーーとかです。

電子ドラムのパッドにドレミファソラシドを設定してそれを手足をつかって叩いて音を出します。

で、、、まぁーーーこれが大変。

手足が絡まないようにパッドに音を設定していかなければならないですし、、、

当時はまだ機械のほうが追従できないこともあったりして音がならなかったり、、、演奏する方も大変。

それに、、いわゆるドラムのスティックコントロールの手順は全く通用しない。

フレーズありきなのでそれが演奏できる手順になります。

電子ドラムを使う事で演奏の幅をめちゃくちゃ広げることが出来ます。

打ち込みのカッコイイベースのファンクとか再現できるんです。

とくにPerfumeとかは面白かったですね。

打ち込みのベースとか無茶苦茶難しくて、、でも、かっこいいので、、、

音設定と演奏する人は物凄いたいへんです。

この電子ドラムを担当した当時大学生の生徒さん。

徹夜で練習してました。

バッテリーズの誕生と発展

発表会の工夫から生まれたアイデア

そもそもこのバッテリーズが誕生したのはどんな経緯があったかと言うと、、、

2013,14年頃だったと思いますが、、当時のGorin Music Studioは満杯でした。

新規の生徒が入れないほど。

発表会とかはパンパンです。

一日では終わらない。

でも2日にすると予算的にあわない。。

そのとき、、独り言のように、、、「1曲で5人くらい消化できないかな」

お?じゃあ5人で1曲やってみる?

最初周りから「はぁーーー?」

でもこれが結構な迫力で、、それ以来調子に乗って色んなことをやってきました。

多様な音楽ジャンルへの挑戦

ヘビメタもやりましたしアニソンも。

大成功な曲もありましたが「んーーこれは失敗だな。。みんなごめん」って曲もありました。

まだまだバッテリーズのエピソードはたくさんあるのでまた次回です。

今年のバッテリーズの詳細が決まりそうです。

いよいよ動き始めます。

世界ツアーの経験とその影響

喜多郎ワールドツアーでの学び

さて、喜多郎さんのワールドツアーの初日までのストーリー、駆け足で書いてきました。

リオが終わりサンパウロに移り2日間延べ6,000人のショーが終わりました。

めちゃくちゃ濃い数日間でした。

帰りのフライトは行きのフライトを経験しているのでまずはフライトまでにめちゃ飲んで酔っ払っておきます。

フライト始まった瞬間に爆睡作戦。

慣れてきて、行きよりはマシになってきましたがやっぱりシンドイ。

ロスにトランジットでついた時「もうすぐ日本だぁーー」って感じたのを覚えています。

シンドイフライトでしたが、、この数日、数か月に得たものは物凄く大きいものです。

今私は沖縄のイベントとか手掛けていますがこのツアーで手にしたことが根底にあります。

それは、、、喜多郎さんのショーって演奏する側もお客さんもマックスまで持っていきます。

私自身それまで感じていなかったものを1回のショーでこじ開けれられます。

もっといけーー!って。

で演奏している私は毎回マックスまで持っていきます。

で次のショーではそれを超えていく。

その次の日はまた更にそれを超えていく。

これを繰り返していました。

ときどき、、明日、今日を超えるのは無理。。

と一瞬弱気になることもありました。

そうやって自分の限界を超えて行き自分のマックスがどこかを知ることになりました。

感情マックスにもっていくとお客さんはどうなるか?

ありがたいことにお客さんもマックス。

そうすると、、私の中に物差しが出来ます。

「自分の感情をマックスまでもっていけばお客さんもマックスに持っていける」

ならば、、、イベントなどをするときに自分をそこに持っていけるような環境、シチュエーションを作ればよい。

そんな物差しを手に入れることができました。

これは本当に宝物です。

エンタメの神様から頂いた宝物です。

そしてこの限界突破を繰り返して演奏をしていると例のレコード会社の社長(初日に私を外人スタッフと二人きり置き去りにした社長)がやってきて「おまえよくやってる!今日のショーも良かった。世界で通用するよ」

まじっすかぁーーーーーーーー!

ほんとにぃーーーーーー!!

素直に聞いておこうっと!

新たなイベントへの発展

さて怒涛の1か月半を過ごした喜多郎さんワールドツアーのブラジル編。

一旦ここで終わりです。

このショーで手に入れた感情マックスの物差し。

この物差しがあれば何かできる!って始まったのが沖縄のイベント「ハイ祭」です。

次回からはこのハイ祭に関して書いていこうと思います。

今回はここまでですーー!!