音楽人生の大転機 ~1999年、一本の電話が全てを変えた~

こんにちは。このブログは日々の教室の様子やGorin Music Studioの代表の私のいろんな話をしていく日記的なブログです。

さて、、今回は私のドラマーとしてのキャリアのお話です。

【1999年の事】

もう20年以上の前の話です。
1999年はどんな世の中だったか?スマホはまだなく携帯の時代です。
しかも出始めたばっかり。
みんなはまだポケベル持ってました。
私はチっ!って感じでどちらも持ってませんでした。
縛られてたまるか。。って。
今となっては笑っちゃいますが。
そんな時代でした。
で、、そのころまだGorin Music Studioは出来ていない。。
豊田や刈谷、名古屋の楽器屋でレッスンしている頃です。
30分個人レッスンです。
その頃は30歳前後だったので10年弱の講師としてのキャリアでした。
ドラムのレッスンの講師をしながらバンドを一生懸命やっていました。
とにかく良い作品を作りたいの一心でした。
バンドはプログレッシブロックロック。
プログレッシブロックというのは型にとらわれない音楽の形態です。
4拍子でなかったりありえないコード進行だったり。
でも、、カッコよくなくてはならい。
自己満足では終わらない。そんなポリシーで頑張ってました。
今でもその時のマインドは持ち続けているつもりです。
で、、20代からそうでしたが、、怖いもの知らず。
絶対カッコイイバンド作って超カッコイイLIVEする。
俺は無敵だ。
調子に乗っていました。

【一本の電話】

そんな私でした。
ある日。
豊田の楽器店でレッスンしていた時の事です。
知り合いのベーシストから楽器店に私宛に電話がありました。
「ブラジルで演奏の仕事あるけどやる?」はっ?ブラジル?
私の当時の演奏の仕事って、、楽器店の発表会のサポートやパーティーの演奏の仕事でした。
ハッキリ言ってそんなにプロフェッショナルな仕事ではなかったです。
ギャラもそんなに安い(その辺のバイトよりはずっと良かったです)。
アーティストの仕事があるわけではなかった状態です。
やはり音楽の仕事のベースは東京でした。
名古屋では演奏の仕事は皆無です。
で、、ブラジル。
私が真っ先に思い浮かんだのは日本人向けのレストランの演歌の演奏。
怪しいやつです。。。
ブラジルには日本人のコミュニティがあると聞いていたのでそんな仕事かな?と。
1ステージ5,6曲演奏しそれを一日3ステージを毎日。
ほんとに勝手に思い浮かべていました。
そんな仕事は嫌。
絶対に。
一時期20代のころ岐阜で演奏の仕事をしていたことがあり、、夜の仕事です。スナックやホストクラブを回って朝まで演奏する仕事です。
ミュージシャンとしてビックになる夢を持っていた自分にとって堪らない時期でした、、食べていかないといけないので、、、でもあることがきっかけですっぱりやめた経緯がありました。
なので、、そのような誰が演奏しても良い、だれもちゃんと聞いていない、芸術性のない仕事はもうしたくない。。
そんな風に思っていたのでブラジルの仕事は????というかNOでした。

【マジっすか】

で、、私の返事は「えーーーーーー、何するの?」
「喜多郎(シンセサイザー奏者)さんのワールドツアー」
「やる!!!」
かなりな食い気味で返事しました。
一気にテンションマックスです。
「絶対やるからすぐ返事して!!!!!!」
底辺から天井への感情移動。
調子よすぎ。
で、、電話切った後レッスンの仕事に戻ります。
すると、、携帯持っていないので、、電話が楽器店に掛かってきました。
「はじめまして、喜多郎です」
わぉ!!!マジっすか!!
「今何をしていますか?」
「豊田の楽器店で夕方までレッスンしています」
「ちょっと話す時間ありますか?」
「大丈夫です(作ります)」
「じゃぁ今から行きます」
わぉわぉわぉ!まじかーーー。

【シンセサイザー奏者喜多郎】

当時日本人のミュージシャンで海外で活躍する人は皆無でした。
そんな中喜多郎さんはエアロスミスのスティーブンタイラーと友達だったり、エリッククラプトンと友達だったり、メタリカのメンバーからはリスペクトされていたり、プログレッシブロックの大御所YESのジョンアンダーソンと一緒に曲作ったり、、、名古屋の勝手にツッパッテいるちいちゃなちいちゃなドラマーからしたら別世界のひとです。
オリバーストーンの監督した映画「Heven&Easrth」の音楽を喜多郎さんは担当していてゴールデングローブ賞を受賞しています。
のちにグラミー賞のニューエイジ部門を受賞しています。
日本より海外での評価がめちゃ高いアーティストです。
当時は、、日本人と言えば?という質問で喜多郎さんの名前が多く上がっていたそうです。
そんなアーティストから電話がありこれから会う。
田舎の調子に乗っている若造が世界で認められているアーティストにあう。
どうなるんだ?そもそも通用するのか?俺で大丈夫なのか?。。。
調子に乗っていた田舎の若造ドラマーが一気に弱気になっています。
超ショボい。。
が、、、ビビっているわけではなく、、テンションはマックスです!!
なんかよくわからんwwww

この続きはまたね。