ドラムの子どもレッスン:リズムにノるを最優先に育てるGorin Music Studioの指導法
こんにちは、Gorin Music Studioの神保 慎一郎です。
このブログではスタジオの様子や私神保が何を考えているのか?
どんな経験をしてきたか?
今何考えているのか?
そんな日記的なブログです。
どうぞお楽しみください。

リズム感を育む:基本よりもノリを大切にする子ども向けレッスン法
Gorin Music Studioの生徒さんに子どもの生徒がいます。
子どもにはほぼ基本練習はしないです。
面白くないので、、思いっきりつまらなそうな顔しますし。。
大人の場合は初心者は嫌でなければ基本からやります。
でも、、スティックの持ち方とか姿勢とか、、、そんな事は一切しません。
持ち方を最初にレッスンするとそればっかり気が行ってしまって大事なことがどこかに行ってしまいます。
大事な事って何か?
リズムにノる事です。
そこが同じ体を動かす”運動”と違う決定的なことです。
スティックの持ち方とか体に関して動かそうとするともうダメです。
この入り口間違えるとずっと考えてしかドラム叩けなくなってしまいます。
右手の次に足が入ってその次にズレて左手。
みたいな。。。。
応用が効かなくなってしまいます。
まずリズムにノる練習からやります。
スティックは、やっては行けないことだけ伝えます。
これは、大人のレッスンです。
子どもはこれさえもやりません。
いきなり8ビート(エイトビート)からやります。
もちろん子どもは一生懸命体を動かそうとします。
「リズムにのってやろう!」と言ったところで「はぁ?」ってなります。
ならば、、「知らないうちにリズムにノレるようにしてやる作戦」です。
これコツあります。
昔はこのコツが分からなくて結構苦労しました。
伝えるのに。
もちろんそんなにすぐにできるわけではないです。
子どもによっても違います。
で、、、ノレた瞬間どうなるか?
もちろん演奏が格段によくなりますが、、見た目的にもわかるんです。
「おっ!カカトが落ちたね」
大人もそうなんですがカカトが落ちた時がノレた瞬間です。
右足です。
ペダルの上でぽんぽん跳ねたりしているうちはノれてません。カカトを落としてっといってもダメです。
長年経験してやっとわかってきました。
で、、この ノれた瞬間に立ち会える のは講師冥利に尽きます。
ビートルズから学ぶ:音楽の根幹に触れる機会を子どもたちへ
で、、、8ビートは何の曲をするか?
ただビートだけだと面白くないので曲に合わせてやります。
Gorin Music Studioは余程のことがない限り子どもには1回ビートルズをやらせます。
音源は古臭いです。
私の好みを押し付けるのでもないです。
やはりこのバンドがなかったら今の音楽のスタイルにはなっていない。
あの有名な◯◯もビートルズがいなかったら産まれていない。
このバンドが世に出てくるまではいわゆるアメリカのオールディーズというジャンルのもの。
コード進行や展開はほぼ同じ(批判ではないです)。
みんな似ている曲。
これが世を席巻していました。
暗黙のうちに音楽制作のルールみたいなのが出来上がっていたようです。
で、、これをぶち破ったのがビートルズ。
ルール無視で大ヒットを飛ばしていました。
でも奇天烈なことばかりやっていたのではなく音楽的に根拠があってやっていました。
私にの知り合いのスーパーベーシストがいるんですが彼曰く「ビートルズを通っているかいないかで大人になって全然違う」
そんな理由があって子どもの感性が豊かなうちに一度はビートルズをやります。
そんな子どもたちも今一生懸命発表会に向けて練習をしています。
プロミュージシャンの技:世界水準の「リットだけどインテンポ」とバンドサウンドの追求
さて前回のワールドツアーの続き。
今回はリハーサルに突入した話です。
アメリカツアーを終えたバンドとのリハーサルです。
事前に曲も覚えていきます。
まぁ、それにしてもドンペリー。
ドラムうめえなぁーー。
と関心しながらリハへ。
日本でのリハは全メンバーではなく少人数のメンバーで行われました。
バイオリンの弥生ちゃんとマリンバの朋ちゃん。
名古屋の女性です。
この人たちが天才でして。
特に弥生ちゃんは他のアーティストからも「絶対に音程外さない」って有名でした。
マリンバの朋ちゃんも「絶対にリズムがずれない」この2人の女性がほんと凄かった。
バンドが演奏中に困ったら朋ちゃんに合わせろって暗黙の了解があったほどです。
人間的にも素晴らしくめちゃ懐かしいです。
リハで私が一番初めにぶち当たったのが、、たとえばサビ前のクレッシェンド。
クレッシェンドしてサビに突入。
喜多郎さんの世界観全開になる瞬間です。
このアーティキュレーション(表現の仕方)が自分にとっては初めての体験。
喜多郎さんからの指示「ここはリットだけどインテンポね」これが初めにぶち当たった壁です。
リットとは「だんだんゆっくり」インテンポとは「早さは変わらない」ん?どういうことだ?これは混乱した。
これがバンドのサウンドってやつです。
このバンドの作り出すオリジナルのサウンドです。
これにはちょっと焦りました。。。さて。この後どうなったか。